人体の骨はカルシウムの宝庫です。血中のカルシウムが少なくとなる骨密度が低下し、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の可能性が増します。宇宙の無重力状態に長期間滞在すると、宇宙飛行士の体内のカルシウム量が減り、1ヶ月に約1パーセントの割合で骨量が少なくなります。このことにより、骨粗鬆症と似た症状を引き起こします。

この問題への現在の対策として、宇宙飛行中に運動器具を使用して、 運動をしています。運動をすることでカルシウム量低下が緩和できるからです。しかし、根本的な解決策ではありません。

ピンクタカルシウムは、宇宙飛行中のカルシウム量低下の対策として、宇宙飛行出発前に体にカルシウムを十分吸収させるために使用されています。NASAはピンクタが体内のカルシウム吸収力に優れ、骨からカルシウムが溶け出さないための効果も高いと認めたため、宇宙飛行士のカルシウム補給剤として採用しています。